日本最大級!一度は見たい出雲大社の大しめ縄

目次

出雲大社の大しめ縄はちょっと気になることだらけ

しめ縄とは?

しめ縄は祭に用いられる道具で、神社の鳥居に飾られた大きなしめ縄は、神社のシンボル的な存在です。
神の領域と現世を隔てる『結界』という、神聖な役割があります。


しめ縄の作り方は、柔らかくした藁を編み、ねじって大きな縄にします。
そこに、特殊な断ち方をして折った紙垂(しで)と呼ばれる紙をさします。

出雲大社のしめ縄は日本最大級!

出雲大社のしめ縄はとても大きなものです。
拝殿のしめ縄の長さは6.5m、重さは1t、
そして神楽殿のしめ縄は、長さ13.6m・重さ5.2tと日本最大級です。

気になる?出雲大社の大しめ縄の向き

一般的にしめ縄の綯い(ない)方は、始めの太いほうが右に来るように飾ります。
しかし、出雲大社のしめ縄はその方法とは反対です。
その理由は下記のとおりです。

神社神道では、神様に向かって右方を上位、左方を下位としますので、一般的に神社では上位の右方が綯い始めで、左方を綯い終りとする張り方となっております。

しかし出雲大社では古来、他の神社とは反対に神様に向かって左方を上位、右方を下位としていました。それを示す事例を挙げますと、御本殿内には、客座五神として「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高御産巣立日神(たかみむすびのかみ)・神産巣立日神(かみむすびのかみ)・宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)・天之常立神(あめのとこたちのかみ)」の五柱の神が祀られておりますが、尊貴第一の神たる「天之御中主神」が上位となる一番左に祀られております。また、江戸時代の祭事の記録では、神様へお供え物を進める際、上位のお供え物を向かって左へ、下位のお供え物を向かって右へ進める作法となっております。

このように、古く出雲大社では一般的な神社とは反対に、向かって左方を上位、右方を下位とする習わしがあり、よって注連縄を張る際には上位である左方が綯い始めで、右方を綯い終りとする張り方となっています。

出雲大社HPより

出雲大社の大しめ縄には反対向きの理由があり、そこには深い歴史がありました。

大しめ縄にお金を投げる?

「出雲大社の大しめ縄の下からお金を投げて、はさまると縁起がいい!願い事が叶う!」
この有名な話を聞いて実行した方も多いことでしょう。
でも実はこれ、ただの都市伝説。
本当はタブー行為だったのです。

出雲大社HPの回答によりますと、

注連縄は神様がお鎮まりになる御神域を示し結界する神聖なものです。その神聖な注連縄にお賽銭を投げ入れるという行為は、神様に対して失礼にあたることです。従って縁起が良いことではありません。

出雲大社HPより

これが真実です。

お賽銭はお賽銭箱に収めましょう。
神の領域と現世を分けている神聖な結界であるしめ縄。
神様に失礼のないよう、お金を投げるなどの行為は慎みましょう。

日本最大級大しめ縄の交換はいつ?どうやって?

出雲大社の大しめ縄は5~6年に一度交換されます。
現在の大しめ縄は、2018年7月17日に6年ぶりに取り替えられたものです。
昭和56年に出雲大社神楽殿が御造営されてから、7度目になるそうです。

大しめ縄の作り方は?体験ができる?

大しめ縄づくり

大しめ縄づくりの舞台は、島根県飯南町です。

STEP
藁づくりのための田植え

赤穂餅という品種を5月にうえ、8月に収穫します。

STEP
しめ縄をつるすための「吊り木」

巨大なしめ縄の重さに耐えることができる、強度に優れた檜が使われます。
太くまっすぐに成長した樹齢150年の檜が選ばれます。

STEP
しめ縄の中芯づくり

しめ縄専用の赤穂餅の藁と、飯南町産コシヒカリの藁を束ね、直径30センチの束を何本も作ります。
次に、麻ロープの入った藁束を中心にして、周りに藁束を重ねます。
これを直径1.5メートル、長さ16メートルの大きな束にして、二つ作ります。

STEP
中芯を包む「菰(こも)」づくり

中芯を包む菰は、質の良い藁を選別し、縦16メートル・横3.6メートルに編みます。
これの編み方は先祖代々受け継がれる伝統の技術で、大きな菰が出来上がります。

STEP
円すい形の飾り「〆の子(しめのこ)」づくり

大しめ縄に取り付ける〆の子はおよそ1000平米分の藁を使い、
高さ1.8メートル・直径1.8メートル・重さ300キロと巨大で、これを3つ作ります。

STEP
「飾り縄」づくり

見栄えをよくするために必要な飾り縄は、直径8センチの藁縄を12本作ります。

STEP
「菰掛け」

出来上がった中芯を大きな菰で巻くのが菰掛けです。
この後はいよいよ大しめ縄づくりのフィナーレです。

STEP
「大撚り合わせ」

1本1.7トン以上の重さのある大繩を2本を撚っていきます。
1本はクレーンで持ち上げ、もう1本を大人数で転がし撚り合わせます。
その作業は5時間にも及びます。

STEP
「架け替え」

吊り木に固定したしめ縄は、飯南町から出雲大社へと運ばれます。
古い大しめ縄が外され、〆の子と飾り縄を取り付けた新しい大しめ縄が、神楽殿の梁に吊り下げられます。

STEP
最後の「紙垂」取り付け

神楽殿の拝殿で神事がおこなれた後、神職が神垂を取り付け終了します。

☆古い大しめ縄は、飯南町の森の土に還ります。
☆大しめ縄づくりは、交換前年春の田植えから始まり、1年以上をかけて作られます。
☆大しめ縄架け替えは、およそ1日をかけて行われます。

しめ縄づくりの見学・体験

しめ縄の町、島根県飯南町には『飯南町大しめ縄創作館』があります。
こちらで、出雲大社の大しめ縄が作られているのです。
制作工房の見学、資料展示などがあり、しめ縄について学ぶことができます。

手づくりの体験コースは、初級コース・中級コース・中級デコレーションコース、・上級コースがあります。
初心者には小型しめ縄づくりがおすすめで、上級者向けの大黒締めに挑戦もできます。
必要な材料や工具は用意してあり、料金もお手頃、創作時間も30~40分とあって、観光客や子供たちに大変人気の体験となっています。

出雲大社へお出かけの際には、少し足をのばして、出雲大社のシンボル大しめ縄の「誕生の舞台」を訪れてみてはいかがでしょう。

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